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三菱地所とエアビー、賃貸と民泊の融合物件を開発 第1弾は池袋

2023年7月24日 12:00 AM

 三菱地所とエアビーアンドビージャパンは包括連携協定を締結し、その第1弾として月単位の賃貸住宅と日割りの民泊が混在する次世代型レジデンス「豊島区池袋4丁目計画(仮称)」を始動する。すでに着工しており、25年の入居開始を予定している。

 物件の開発と運用は三菱地所レジデンスが、運営は三菱地所の100%出資子会社が担う。日割りの賃貸物件については、三菱地所グループが住宅宿泊事業法の届け出とそれに基づく運営を行い、エアビーが予約を受け付ける。

 複数の宿泊形態を組み合わせた運用は、特にコロナ禍で集客が不安定になるなか、リスクを抑え収益を最大化する手法として注目を集めた。大手が乗り出した格好で、両社はまちでの交流を促し、デジタルノマドなど多様な人材を引き付ける仕組みを創出するという。また、広範かつ新しいユーザーにリーチできると見て、レジデンスがある地域コミュニティーの活性化を目指す。

 多様な暮らし・旅・ワークスタイルを支援する取り組みを共同で推進する。池袋を皮切りに、渋谷など国内外の旅行者に人気のエリアで、賃貸借と民泊をハイブリッドで運用する物件を開発。結果を検証し、継続して生まれる新しい需要に適した住まいを提供する。

 三菱地所の総合スマートサービスをはじめ、グループのさまざまなサービスとエアビーの連携も模索し、住宅領域のデジタル化を共同で推進する。

 多拠点生活を促す郊外型の製品を共同で企画・開発し、交流人口の増加による地域の課題解決への貢献も目指す。遊休不動産の活用、地域人材の育成、長期周遊の仕組みづくりなどにより、サステナブルツーリズムの考えを取り入れた旅のあり方や、持続可能な地域社会の成長モデルを検証する。

【あわせて読みたい】民泊解禁5年の様相 管理業者の要件緩和で担い手は[1] エアビーと関西観光本部が連携 万博見据え訪日客の交流観光推進[2] 

Endnotes:
  1. 民泊解禁5年の様相 管理業者の要件緩和で担い手は: https://www.tjnet.co.jp/2023/05/15/%e6%b0%91%e6%b3%8a%e8%a7%a3%e7%a6%815%e5%b9%b4%e3%81%ae%e6%a7%98%e7%9b%b8%e3%80%80%e7%ae%a1%e7%90%86%e6%a5%ad%e8%80%85%e3%81%ae%e8%a6%81%e4%bb%b6%e7%b7%a9%e5%92%8c%e3%81%a7%e6%8b%85%e3%81%84%e6%89%8b/
  2. エアビーと関西観光本部が連携 万博見据え訪日客の交流観光推進: https://www.tjnet.co.jp/2023/04/24/%e3%82%a8%e3%82%a2%e3%83%93%e3%83%bc%e3%81%a8%e9%96%a2%e8%a5%bf%e8%a6%b3%e5%85%89%e6%9c%ac%e9%83%a8%e3%81%8c%e9%80%a3%e6%90%ba%e3%80%80%e4%b8%87%e5%8d%9a%e8%a6%8b%e6%8d%ae%e3%81%88%e8%a8%aa%e6%97%a5/