2023年6月26日 12:00 AM
エイチ・アイ・エス(HIS)の23年10月期中間期(22年11月~23年4月)連結決算は、純損失が48億900万円となり赤字幅が縮小した。前年同期は269億1100万円の赤字だった。主力の旅行事業とホテル事業が伸び、売上高は50.3%増の1029億1300万円。営業損失は33億5800万円(前年同期は281億3000万円の赤字)、経常損失は35億6100万円(同281億1100万円の赤字)に改善した。
旅行事業の売上高は240.3%増の796億5400万円、営業損失は34億5800万円(同147億4200万円の赤字)。日本人の海外旅行など国内事業が上向き、HIS単体で第2四半期(23年2~4月)にコロナ禍以来初の営業黒字と好転した。特に海外学生旅行の獲得が貢献した。
HISの業績の鍵を握るのは、最大の稼ぎ時となる第4四半期(8~10月)だ。今年は例年より早くスーパーサマーセールを開始し、夏の海外旅行商戦に攻勢をかけている。子供のパスポート取得代金の全額負担など需要創出策を併せて展開し、7~9月の予約は19年同期の7割の水準で推移している。
矢田素史代表取締役社長は「通期黒字化を目指す。25年度には19年度の利益水準に持っていきたい」としている。
【あわせて読みたい】HIS、海外旅行喚起へ一大イベント 定員超える集客に手応え 上期に19年6割回復目標[1]
Copyright © TRAVEL JOURNAL, INC. ALL RIGHTS RESERVED.