2022年9月26日 12:00 AM
総務省が5年ごとに実施している社会生活基本調査によると、「旅行・行楽」をした10歳以上の人数(行動者数)は推計5568万2000人で、10歳以上人口に占める行動者率は49.5%と半数以下だった。前回調査の16年に比べて24.0ポイント減と大幅な低下。行動者率は01年から11年までは低下傾向にあったが、11年から16年は横ばいに推移した後、大きく低下したことになる。
調査対象は20年10月20日~21年10月19日の1年間。期間中、新型コロナの緊急事態宣言が出されていたため、旅行に大きな影響を及ぼしたことがうかがえる。
旅行・行楽の種類別に行動者率を16年と比べると、国内観光旅行(1泊2日以上)が23.9ポイント減、帰省・訪問などでの旅行が11.7ポイント減、行楽(日帰り旅行)が18.8ポイント減、海外観光旅行が6.8ポイント減とすべての調査項目で低下した。
一方、コロナ禍により生活行動が変化するなかで増加したのは、学習・自己啓発・訓練の分野。行動者数は推計4455万6000人で、行動者率は39.6%と5年前から2.7ポイント上昇した。男性はパソコンなどの情報処理、女性は家政・家事(料理・裁縫・家庭経営など)が最も多かった。
また、趣味・娯楽の行動者数は推計9703万1000人、行動者率は86.3%と5年前から0.7ポイント低下した。CD・スマホなどによる音楽鑑賞は53.5%で4.5ポイント増、スマホ・家庭用ゲーム機などによるゲームは42.9%で7.1ポイント増となったが、カラオケは17.2ポイント減、遊園地・動植物園・水族館などの見学は14.8ポイント減、映画館での映画鑑賞は9.8ポイント減と大幅に低下。巣ごもり生活での過ごし方の変化が顕著に表れた。
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