2022年8月22日 12:00 AM
新型コロナウイルス感染対策の行動制限緩和に伴い人の流れが回復傾向にあることなどから、鉄道会社のホテル事業が上向いている。
東急グループの23年3月期第1四半期(22年4~6月)は、営業収益が2091億円(前年同期比100億円増)、営業利益87億円(同76億円増)。この回復をけん引したのがホテル・リゾート事業で、営業収益は56億円増の144億円とセグメント別で最大の増加幅となった。営業赤字は脱していないものの、損失は53億円から17億円へ縮小した。稼働率は4月58.4 %、5月61.9 %、6月64.5 %と右肩上がりが続いている。
西武ホールディングスの第1四半期決算は、営業収益1034億円(116億円増)、営業損益は76億円の黒字に転換した(前年同期は59億円の赤字)。同社もホテル・レジャー事業が大きく貢献し、同事業の営業収益は208億円増の447億円、営業損益は117億円の赤字から1000万円の黒字となった。特に国内ホテルの業績が回復しており、利用客増のほか、行政機関の要請によるコロナ対策での貸出ホテル増を要因に挙げている。稼働率は国内全体で38.8%にとどまるが、18.3ポイント上昇した。
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