2022年8月1日 12:00 AM
金融機関にとって旅行サービスは顧客に対する貴重な特典になる。そんな共通認識を示すかのごとく、複数の金融機関が旅行テクノロジー企業との提携や買収を発表した。旅行ソリューションを自社商品に組み込むためだ。
一例はキャピタルワンのホッパークラウド統合。クレジットカードの旅行報奨会員向けに予約サイトを強化する。銀行アプリの英レボリュートはエクスペディアを利用して宿泊予約を開始。USバンコープは法人向けに旅行・精算プラットフォームのトラベルバンクを買収した。ゲットユアガイドは先ごろ、アメリカン・エキスプレスのカード会員が旅行商品や割引を得られる新たな予約サイトを発表した。今年初めにラグジュアリー旅行のフロッシュを買収したJPモルガンチェースは旅行プラットフォーム「ChaseTravel.com」を立ち上げる計画だ。
米国の消費者2000人とロイヤルティープログラム管理者200人を対象とする調査「トラベルロイヤルティーアウトルック2022」は、「金融サービス会社は旅行報奨プログラムの価値を引き上げることで最も多くの利益を得ることができる」と指摘する。63%が特別な旅行オプションや大幅割引、体験などを今年から提供する予定だ。
JPモルガンチェースのマリアンヌ・レイク共同CEOは、新しいプラットフォームでの旅行取扱量が100億ドルを超えると予測。中小企業顧客や高級レジャー旅行者をターゲットに「フルサービスの旅行会社になる」としている。
この記事は米フォーカスライト運営のニュースサイト「フォーカスワイヤー」を基にフォーカスライトの牛場春夫日本代表が執筆したものです。参考記事(英文)はこちら。
「BANKS LOOK TO TRAVEL TO BOOST CUSTOMER LOYALTY」[1]
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