KLMオランダ航空、近距離の鉄道利用促進 減便の一方でタリスの予約枠増加

2022.07.04 00:00

 KLMオランダ航空(KL)は高速鉄道タリスと連携し、環境負荷軽減を目的に近距離の鉄道利用を促す。今夏スケジュールで、アムステルダム・スキポール/ベルギー・ブリュッセル線を1日5便から4便に減便する一方、タリスによる鉄道接続便を設定。タリスの予約可能席数を増やし、手荷物積み替えの利便性向上や乗り継ぎ時の専用レーン確保なども順次進める。

 コロナ禍前時点で20~25%だった鉄道利用者の割合を高める。冬期も1便を引き続き鉄道便にすることを検討しており、需要に応じて本数を増やす。

 オランダ政府の定めにより、700km以内の航空路線を鉄道輸送に切り替えることが義務付けられている。アムステルダム/ブリュッセル、パリ、ロンドン、フランクフルト、デュッセルドルフ、ベルリン間が対象で、KLは障害や施策を特定して本格導入を目指す。

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