旅行狙うサイバー攻撃が増加 有名ホテルや大手OTAが標的に
2022.07.04 00:00
より多くの消費者が旅行に戻るにつれて、サイバー犯罪者も旅行者と旅行会社の両方を狙って活動を強めている。ビットディフェンダーの新たな報告書によると、旅行をターゲットにしたスパムの割合は3月の19%から4月には44%に増加した。航空運賃と宿泊費が上昇するなか、間際の旅行を検索する消費者が取引や特典に関する件名の詐欺メールをクリックし、個人情報をオープンにしたり、マルウェアをインストールすることを意図している。
多くの場合、有名なブランド名を使用してアクセスする。同報告書によると、人気のある国際的なホテルチェーンやツアーオペレーターになりすまして情報を盗むトロイの木馬への感染を狙ったものがあり、偽装されたブランドにはアコーホテルズ、パノラマツアーズ、メリタスホテルズなどが含まれるという。
一方、旅行会社も攻撃に直面している。ペリメーターXによると、ウェブサイトで公開されている情報の中から特定の情報だけを抽出する悪意のあるウェブスクレイピングは「普及しているだけでなく、ますます高度化している」。同社のシステムは、4月と5月に「最も有名なOTA(オンライン旅行会社)2社」に対する3回の攻撃を阻止したとしている。
この記事は米フォーカスライト運営のニュースサイト「フォーカスワイヤー」を基にフォーカスライトの牛場春夫日本代表が執筆したものです。参考記事(英文)はこちら。
「CYBERATTACKS UP FOR TRAVEL COMPANIES, CONSUMERS」
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