九州観光機構、DX活用の地域づくりに移行 プロモーション偏重見直し

2022.07.04 00:00

包括連携協定への調印に伴い3者が会見。中央が九州観光機構の唐池会長

 九州観光機構は、JTB、セールスフォ-ス・ジャパンと共に進めてきた観光DX推進プロジェクトを本格始動した。昨年から課題の抽出などを行ってきた結果、観光客の満足度向上によるファンづくりやリピーター化などにデジタル活用の余地と効果が大きいと判断。観光DXを加速するため、このほど3者で包括連携協定を締結した。

 会見した九州観光機構の唐池恒二会長は、「プロモーション偏重気味だった活動を魅力的な観光地づくりにシフトする。そのためにはリピーターの獲得が重要で、観光DX推進が欠かせない」と語る。まずは会員企業と相互利用可能なシステム環境を整備し、地域のDXモデルとなるプラットフォームを構築。戦略の策定やデータ分析に基づくイベントなどを展開していく。

 JTBとセールスフォースは各地でDX推進プロジェクトを手掛けてきたが、九州全域といった規模は初めて。

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