Travel Journal Online

持続可能な旅の企業連合、エクスペディア加盟で活動に広がり CO2排出量測定など

2022年5月23日 12:00 AM

 持続可能な旅行の実現を目指す「Travalyst(トラバリスト)」にエクスペディアグループが新たに加盟した。旅行業界の有力企業が連携し、自然環境の保全や保護を促す活動で、英国のヘンリー王子が主導して19年に発足。ブッキング・ドットコム、トリップドットコムグループ、スカイスキャナー、トリップアドバイザー、ビザが創設メンバーとなり、21年にグーグルが加わっていた。多くのブランドを持つエクスペディアの事業範囲を考慮すると、同社が加盟することは同連合にとって主要なマイルストーンとなる。

 創設以来、トラバリストの使命は、旅行を完全にポジティブな影響を与える産業に変えることにある。エクスペディア加入の直前、二酸化炭素排出量データを収集・表示する「航空サステナビリティーフレームワーク」を発表した。スカイスキャナーとグーグルがまず自社のプラットフォームで導入し、ブッキング・ドットコムなど他のメンバーも後から導入する予定。

 グーグルはこのフレームワークの導入と並行して排出量を推定する「トラベルインパクトモデル」を発表。他のメンバー企業が推定値を表示できるよう技術提供者としての役割を果たす。


この記事は米フォーカスライト運営のニュースサイト「フォーカスワイヤー」を基にフォーカスライトの牛場春夫日本代表が執筆したものです。参考記事(英文)はこちら。
「EXPEDIA GROUP JOINS PRINCE HARRY’S TRAVALYST SUSTAINABLE TRAVEL」[1]

【あわせて読みたい】大手OTAやメタサーチ、戦略の柱に環境保護[2] 旅のサステナブル認証 消費者に選ばれる事業者の要件[3]

Endnotes:
  1. 「EXPEDIA GROUP JOINS PRINCE HARRY’S TRAVALYST SUSTAINABLE TRAVEL」: https://www.phocuswire.com/Expedia-Group-joins-Travalyst-sustainable-travel-coalition?utm_source=eNL&utm_medium=email&utm_campaign=Daily&oly_enc_id=9229H9640090J9N
  2. 大手OTAやメタサーチ、戦略の柱に環境保護: https://www.tjnet.co.jp/2019/10/07/%e5%a4%a7%e6%89%8bota%e3%82%84%e3%83%a1%e3%82%bf%e3%82%b5%e3%83%bc%e3%83%81%e3%80%81%e6%88%a6%e7%95%a5%e3%81%ae%e6%9f%b1%e3%81%ab%e7%92%b0%e5%a2%83%e4%bf%9d%e8%ad%b7/
  3. 旅のサステナブル認証 消費者に選ばれる事業者の要件: https://www.tjnet.co.jp/2020/04/27/%e6%97%85%e3%81%ae%e3%82%b5%e3%82%b9%e3%83%86%e3%83%8a%e3%83%96%e3%83%ab%e8%aa%8d%e8%a8%bc%e3%80%80%e6%b6%88%e8%b2%bb%e8%80%85%e3%81%ab%e9%81%b8%e3%81%b0%e3%82%8c%e3%82%8b%e4%ba%8b%e6%a5%ad%e8%80%85/