神戸港と金沢港、クルーズ誘致で連携 9月に第1弾商品 鉄道と組み合わせも

2022.03.28 00:00

連携協定を締結した神戸市の久元喜造市長(右)と石川県の谷本正憲知事(当時)

 神戸市と石川県は、それぞれが管理する神戸港と金沢港へのクルーズ船の誘致促進と両港の発展に向けた連携協定を締結した。コロナ禍でクルーズ産業は大きな打撃を受けており、両港を発着する航路の新規開拓や共同でのポートセールスなどを展開し、支援する。すでに9月には日本クルーズ客船が「ぱしふぃっくびいなす」で神戸から金沢への3泊4日クルーズを計画。郵船トラベルも、鉄道や航空路線と組み合わせたフライ&レール&クルーズ商品の開発を計画している。

 金沢港は15年3月の北陸新幹線の金沢開業を機に、新幹線から乗り継いで利用できる金沢発着クルーズが急増。寄港数は年間50回を超え、20年6月にはクルーズターミナルも開業した。しかし、コロナ禍で21年は4回まで激減。需要拡大へ太平洋側の横浜港・神戸港との連携が不可欠とかねてから考えており、18年の横浜港に続き、神戸港との連携協定が実現した。

 一方の神戸港は西日本を代表するクルーズ拠点だが、コロナ禍前は年間130回ほどに達していた寄港数が21年度は31回と4分の1以下まで減少した。金沢港と連携した航路開設は、より広域な北陸・関西エリア全体の観光振興・発展にも有意義な取り組みと捉えている。

 神戸から金沢への航路は江戸時代に北前船で結ばれていたルート。これに新幹線や神戸空港への航空便も組み合わせて商品化を図る。ぱしふぃっくびいなすのクルーズは神戸発で瀬戸内海から四国、九州、山陰を周遊して金沢に至る。神戸/金沢間はJR の特急電車で3時間余りで移動できるため、北陸エリアから神戸に出て観光してからの乗船や、金沢観光をしてから関西エリアに戻るにも便利で、両地域発着の需要に期待を寄せている。

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