短期賃貸業界、21年は最良の年 宿泊日数・収益ともに増加

2022.02.21 00:00

 エアDNAの調査によると、短期賃貸業界は21年に記録的な年を迎えた。出足は緩やかだったが、3月に新規予約が急増し始め、通年の宿泊日数は20年に比べ22.5%増加し、19年を2.7%上回った。収益も増加し、平均日額料金は前年比37.5%増、19年比でも25.8%増となった。調査では、需要が旺盛な市場で利用可能な物件の不足、旅行者がピークシーズン以外に旅行できる仕事の柔軟性など、料金を高めるための主要な推進要因を指摘している。

 都市部の需要回復により、ホストは料金を引き上げることができた一方で、稼働率も過去最高の60.8%に達し、20年より14.1ポイント増加した。エアDNAは22年に利用可能な物件が15%増加すると予測する。旅行パターンが正常化し始めるにつれ、一部のデスティネーションでは需要を拡大し続けることが困難なため、22年の稼働率は多少低下すると見ている。

 21年の物件数は19年より9.4%少ないが、20年に比べると2.4%増。地方や中小都市に多額の投資が行われ、これらの都市に限ると21年の供給量は20年に比べ11%以上増え、22年にはさらなる増加が見込まれている。供給量はリゾートエリアでも拡大し、20年より5.2%ほど多かった。

 オミクロン株の影響は見られない。12月の予約は19年より3.6%多く、今年第1四半期の予約日数は19年より17%高くなっている。第2四半期の見通しはさらに良く、予約は19年より37%増となっている。


この記事は米フォーカスライト運営のニュースサイト「フォーカスワイヤー」を基にフォーカスライトの牛場春夫日本代表が執筆したものです。参考記事(英文)はこちら。
「2021 WAS BEST YEAR EVER FOR SHORT-TERM RENTALS」

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