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サービス連合春闘、賃金改善1%以上の要求継続 労働条件回復も

2022年2月7日 12:00 AM

会見した後藤常康会長

 サービス・ツーリズム産業労働組合連合会(サービス連合)は22年春季生活闘争(春闘)で、1.0%以上の実質的な賃金改善を引き続き要求する。中期的な賃金目標である35歳年収550万円の実現方針も堅持する。コロナ禍によって引き下げられた労働条件がある場合には回復・改善を求め、雇用の維持・確保に最大限に取り組む。

 2年近くにわたるコロナ禍の影響を受け、とりわけ旅行業・宿泊業は厳しい状況に置かれている。後藤常康会長は会見で「厳しいときだからこそ将来を見据えた運動を展開し、労使が真摯に向き合って難局を乗り越えていかなければならない」と語った。

 冬季一時金の要求を中心に展開した21年秋闘は、12月16日までに合意・妥結した58組合(集計可能分のみ)の一時金支給額が平均0.73カ月となり、前年から0.37カ月増加した。ホテル・レジャー31組合は0.60カ月(0.14カ月増)、ツーリズム・航空貨物26組合は0.89カ月(0.63カ月増)。旅行業は非旅行分野に成果が出て、宿泊業は需要が一定程度回復していることが増加の背景。

【あわせて読みたい】サービス連合、組合活動の支援強化 三役に初の女性就任で参画促進も[1] サービス連合春闘方針、賃金改善1%以上継続[2] サービス連合、新たな給付金制度やファンド創設を政府に要望[3]

Endnotes:
  1. サービス連合、組合活動の支援強化 三役に初の女性就任で参画促進も: https://www.tjnet.co.jp/2021/08/23/%e3%82%b5%e3%83%bc%e3%83%93%e3%82%b9%e9%80%a3%e5%90%88%e3%80%81%e7%b5%84%e5%90%88%e6%b4%bb%e5%8b%95%e3%81%ae%e6%94%af%e6%8f%b4%e5%bc%b7%e5%8c%96%e3%80%80%e4%b8%89%e5%bd%b9%e3%81%ab%e5%88%9d%e3%81%ae/
  2. サービス連合春闘方針、賃金改善1%以上継続: https://www.tjnet.co.jp/2021/02/01/%e3%82%b5%e3%83%bc%e3%83%93%e3%82%b9%e9%80%a3%e5%90%88%e3%80%81%e6%98%a5%e9%97%98%e8%b3%83%e9%87%91%e6%94%b9%e5%96%841%ef%bc%85%e4%bb%a5%e4%b8%8a%e7%b6%99%e7%b6%9a/
  3. サービス連合、新たな給付金制度やファンド創設を政府に要望: https://www.tjnet.co.jp/2020/07/20/%e3%82%b5%e3%83%bc%e3%83%93%e3%82%b9%e9%80%a3%e5%90%88%e3%80%81%e6%96%b0%e3%81%9f%e3%81%aa%e7%b5%a6%e4%bb%98%e9%87%91%e5%88%b6%e5%ba%a6%e3%82%84%e3%83%95%e3%82%a1%e3%83%b3%e3%83%89%e5%89%b5%e8%a8%ad/