2022年1月31日 12:00 AM
エクスペディアグループが発表した22年の旅行業界の展望と予測によると、81%に当たる人が半年以内に少なくとも1回の休暇を取得予定で、旅行意欲が依然として高いことがわかった。エクスペディアホールディングスのマイケル・ダイクス代表取締役はメディアの取材に対し、「旅行需要は顕在で、あとはいつ国境が開くか。当グループとして外国人を日本へ送客できる力はある」と国境再開後へ自信を示した。
日本を含む世界8カ国5500人への調査や独自分析などから展望をまとめた。それによると、市場の価値観には変化が見られる。59%が持続可能な旅行のためにより多くの支出をいとわないと回答。49%がオーバーツーリズムの影響を軽減するため混雑していない旅行先を選ぶと答えた。日本人の52%はウエルネスを求めていることもわかった。
価値観の変化は市場の世代交代も影響している。ダイクス氏は「ミレニアル世代にとってはダイバーシティやインクルージョンも大切なテーマ」とする。そのため、LGBTQIAフレンドリーな施設の登録を働きかけるなど、受け入れ環境の改善に取り組んでいる。
今後、日本人の海外旅行が再開された際、先行する他市場と客室仕入れをめぐる競争が予想される。だが、「エクスペディアはグローバルで仕入れを行っており、問題はない」とした。
【あわせて読みたい】観光業の人手不足、深刻化へ懸念 JATA髙橋会長「一番の問題」 OTAはデジタルで代替[1] 旅行決定要因は価格より返金保証 エクスペディア調査、コロナ禍で市場に変化[2]
Copyright © TRAVEL JOURNAL, INC. ALL RIGHTS RESERVED.