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関空支援へ地元市町が要望書 国際イベント控え「早期ハブ化を」

2022年1月3日 12:00 AM

 関西空港の地元泉州の9市4町で構成する泉州市・町関西国際空港推進協議会は12月21日、国に対し、同空港の国際ハブ化の早期実現へ支援を求める要望書を提出した。25年の大阪・関西万博や統合型リゾート(IR)の誘致を控え、コロナ禍で打撃を受けた関空が早期に回復し、首都圏空港と並ぶ国際ハブ空港として機能強化を目指したい考え。

 国際的イベントの開催に向け、訪日外国人のより質の高い受け入れ環境整備が急務と訴えた。具体的にはコロナ対策関連で、入国検査時の陰性者には待機期間・公共交通機関での移動制限の緩和を要望した。今後の感染拡大を厳重に警戒しながら、観光客にも段階的に入国制限を緩和するよう求めた。

 空港機能の維持・拡充では、空港運営を支える関係事業者の雇用を守れるよう、雇用調整助成金制度の特例期間の延長等を挙げた。バイオカートや顔認証ゲートなど技術革新関連の予算確保のほか、各国とのワクチンパスポートの相互承認の推進が需要回復に資するとの考えも示した。

 9市4町と関西エアポートらは、関空との近接性を生かした泉州地域の観光振興を図る目的でKIX泉州ツーリズムビューローを設立しており、昨年には地域連携DMOの登録を受けた。要望書では、訪日観光客のPR や観光地域づくりへの一層の支援を求めた。

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Endnotes:
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