ホワイト・ベアーが企業再生 謝恩セールなど新プロジェクト展開

2021.12.13 00:00

キャンペーンでは「リボーン」を訴求

 旅行業で過去最大の負債を抱えて倒産したホワイト・ベアーファミリーは民事再生手続きを終え、新体制で再スタートを切った。謝恩キャンペーンセールの実施、新会員組織の創設、名産・特産品販売のECサイト立ち上げという3つのプロジェクトを展開し、消費者にアピールしている。

 セールでは価格競争力のある旅行商品の販売に加え、会員に最大8000円引きのクーポンを提供するほか、旅行代金の支払いが完了した先着500人にコロナ抗原検査キットをプレゼントする。新会員制度のハッピーメモリークラブ(HMC)は旅行代金の最大2%分のポイントを還元し、次回の旅行時に1ポイント=1円で割引が受けられるなどの特典が付く。ECサイト「千匠商会」は地域とのパイプを生かした全国各地のグルメショッピングサイトで、HMCのポイントも商品購入時に利用できるようにした。

 同社と関連会社のWBFホールディングスは20年6月、大阪地方裁判所に民事再生手続きの適用を申請して倒産。負債総額は約351億円となった。その後、営業を継続しながら債権者との交渉を進め、星野リゾートのスポンサー支援を受けて今年10月29日に手続きを終結。裁判所の認可再生計画にのっとり、ホテル事業会社の株式譲渡とホテル売却等で資産の整理を完了するとともに再生会社3社を合併した。

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