ニュージーランド観光局、国境再開見据え魅力訴求 持続可能な旅の規範も

2021.10.11 00:00

 ニュージーランド政府観光局は同国が22年初めに国境再開を予定していることを受け、メディア向けオンラインイベントを9月29日に開催し、今後に向けた旅行素材などを紹介した。持続可能な取り組みが顕著な宿泊施設、エコ商品、マッケンジー地方の星空など特徴ある自然を紹介。自然環境を次世代へつなぐという現地の人々の価値観を踏まえ、観光業界が提唱する「ティアキ・プロミス」を旅行者に呼びかける。

 ティアキ・プロミスは、固有の動植物と美しい自然を守るため、自然や他人を敬うことやゴミの持ち帰り、安全運転など、行動規範を示す。打田素子PRエグゼクティヴは、コロナ明けには「滞在型旅行、テーマや目的に特化した旅のスタイルを提案し、旅行者のニーズに応えたい」と述べた。

 日本市場向けの最新メッセージ動画も公開した。「すべての旅は想像からはじまる」がテーマ。ラグビー界の英雄リッチー・マコウ氏と姫野和樹選手が出演し、アクティビティーや現地の人々の日常を紹介。ニュージーランドの魅力をリアルに想像できるような構成とした。

【あわせて読みたい】サステイナブルな旅を考える 求められる送客側の意識改革 ドイツ観光局「日本市場の本格回復は23年」 サステイナブルな旅を提案 フランス、責任ある観光へ10の行動案 ハワイ州観光局、持続可能な観光を本格始動