行動制限緩和へ、ツアーで技術実証 ワクチン接種・陰性証明を活用

2021.10.04 00:00

 政府は緊急事態宣言・まん延防止等重点措置を9月末で全面解除したのに伴い、段階的な行動制限の緩和を進める。赤羽一嘉国土交通相は9月28日の国交省感染症対策本部で、ワクチン・検査パッケージを活用したツアーや宿泊施設の運用について技術実証を行い、安心して旅行に出かけられる環境を整備することを指示した。都道府県の旅行割引事業を支援する「地域観光事業支援」では、対象を隣県に拡大するよう検討を指示した。

 緊急事態措置は解除されたものの、県をまたぐ移動に際して感染防止対策の緩和は段階的に行うこととされており、業種別ガイドラインの徹底を要請した。観光庁は今後、接種証明の円滑な運用に向け技術実証の準備を進める。

 地域観光事業支援は停止中のGoToトラベル事業に代わる支援策として41道府県への交付を決定済み。緊急事態宣言の全面解除を受け、各知事の判断で再開が可能になる。

【あわせて読みたい】行動制限緩和、旅行市場の再開へ前進 ワクチン接種や陰性証明で観光振興策も