日旅の中間期、単体で黒字転換 ワクチン関連など付帯事業が牽引
2021.09.13 00:00

日本旅行の21年12月期中間期(21年1~6月)は、単体の売上総利益が前年同期比48.6%増の123億6100万円となり、営業損益は1億1400万円の黒字に転換した。前年同期は49億8700万円の赤字。コロナ禍で旅行事業の低迷が続いているものの、付帯事業が牽引した。経常損益も1億3300万円の黒字に転換した(同48億600万円の赤字)。
部門別で国内旅行の売上総利益は18.2%減の45億4900万円。海外旅行と訪日旅行は落ち込みが大きく、海外は93.7%減の6500万円、訪日は80.8%減の1億5700万円だった。
一方で付帯事業は約67億円増えて75億8900万円となり、部門別シェアは61.4%と過半数に達した。同社は従来の旅行の枠組みを超えた新たな事業展開を積極的に推進しており、地域の誘客事業や経済対策事業、大規模センターを含めたワクチン接種関連事業などの業務受託が大幅に拡大した。
これにより連結の業績も好転し、売上総利益は38.6%増の139億5100万円。営業損益は21億7600万円の赤字、経常損益は5億4100万円の赤字ながら、ともに赤字幅が大幅に縮小した。
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