2021年8月23日 12:00 AM
JTBは主力取引銀行等への第三者割当で300億円の優先株式を発行し、資本支援を受けて財務基盤を強化する。調達した資金は事業継続に充てるほか、今後の成長戦略を支える事業分野に投資する。主な投資対象は、旅行中や予約時におけるサービスのデジタル化、魅力的な観光コンテンツの開発、地域および観光事業者を対象としたデジタルプラットフォームの開発、ミーティング&イベント支援ツールの開発などを予定している。
JTBはコロナ禍で21年3月期(20年4月~21年3月)の連結売上高が前期比71.1%減の3721億円、純損益は過去最大の1051億円の赤字となった。子会社や店舗の削減、人員削減など構造改革を進める一方、新たなビジネスモデルの確立に取り組んでおり、22年3月期の黒字化を目指している。
優先株の発行は9月30日付の予定で、みずほ銀行、三菱UFJ 銀行、三井住友銀行、日本政策投資銀行が出資するファンドが割当先となる。
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