主要旅行業者の5月取扱額284%増、19年比は9割減と厳しく

2021.08.09 00:00

 観光庁がまとめた5月の主要旅行業者45社の総取扱額は前年同月比284.1%増の414億608万円となった。新型コロナウイルスの感染拡大による旅行の延期や催行中止で急減した前年からの反動増。ただし、19年同月比では90.2%減。海外との観光往来が途絶え、緊急事態宣言のさらなる延長も重なって旅行業の厳しさがあらためて浮き彫りとなっている。

 国内、海外、外国人旅行の全分野で大幅増だが、19年との比較では国内が84.9%減、海外と外国人旅行は約97%の減少となった。

 企業別では、富士急トラベルが前年同月比で153倍の2億7850万円、ウィラーが103倍の4億4144万円と伸びが顕著だった。19年比でも富士急は31.0%減、ウィラーは68.7%減だった。

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