Z世代の遊び方に変化 交友関係は狭く深く、旅行意欲は依然高く

2021.07.05 00:00

 長引くコロナ下でZ 世代の過ごし方や交友関係に変化が生じているようだ。SHIBUYA109エンタテイメントが運営する若者マーケティング研究機関が実施した調査によると、78.6%が遊ぶ相手が変わり、少人数になると同時に関係の深い友人と遊ぶ割合が増えている。家や地元で過ごすことが増える一方、旅行への高い関心は維持されており、日常的に情報収集を行っている実態も浮かび上がった。

 調査は4月、1都3県に居住する18 ~24歳の大学生を対象に実施。529人から回答を得た。それによると、交友関係の変化として32.1%が大人数で遊ぶことが減り、27.2%が「本当に仲の良い友達と遊ぶことが増えた」と答えた。親友と過ごすケースは特に女性が増えており、今後の旅行スタイルに影響する可能性がありそうだ。

 過ごし方では、女性は「郊外など都心を避けて遊ぶ」が40.2%と最も多く、男性はドライブが28.4%と比較的上位となった。国内旅行との回答は女性の9.5%に対し、男性が16.4%と牽引する。国内旅行費用も男性は4万5730円で女性の3万9695円を上回った。

 20年以降、現在までの国内旅行の頻度は、コロナ禍前の平均2.17回から0.96回に減少した。53.5%と過半数が出かけていない。ただし、収束後の意向は2.8回とコロナ禍前を上回り、回数では5回以上が最多の22.5%を占めるなど、旺盛な意欲がうかがえる。

 日常的な旅行の情報収集ソースは、旅行のウェブサイト・まとめサイトが38.5%と最多で、友達や家族などの話(33.0%)、テレビ番組(31.8%)が続いた。ただ、女性はインスタグラムのおすすめ・検索欄も37.0%で主要ソースになっており、男性の2倍以上が活用している。

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