長野県観光機構、エアビーと関係人口増加で連携

2021.05.31 00:00

包括連携を締結した長野県観光機構の野原莞爾理事長(右)と
エアビーアンドビー・ジャパンの田邉泰之代表取締役

 長野県観光機構とエアビーアンドビー・ジャパンは5月24日、包括連携を締結した。コロナ収束後の観光を見据え、民泊のホストやゲストと現地コミュニティーの交流を加速させ、人とのつながりを重視した新たな観光需要を創出する。

 エアビーのサイト内に特設サイトを開設し、地元の人たちとの交流などを紹介する。地域課題の解決にも携わり、関係人口増加を促す狙いもある。辰野町を含む伊耶谷エリアでの空き家再生とまちづくり、須坂市峰の原高原のペンション再生などを計画している。

 会見した長野県観光機構の野原莞爾理事長は、「ニューノーマルを念頭に置いた持続可能な地域づくりが重要」と話し、若年層を中心とした関係人口を増やしたい意向を示した。コロナ禍を主体性のある組織に脱皮する機会と捉えている。

 エアビーアンドビー・ジャパンの田邉泰之代表取締役は伊耶谷について「日常が良い資源となる」と述べ、「普段の生活を壊さずにどのように観光を進められるかが重要」とした。