帝国ホテル、京都に26年春開業 登録有形文化財の弥栄会館活用

2021.05.24 00:00

弥栄会館の外壁と構造体の一部を保存して建設する本棟南西面の外観イメージ

 帝国ホテルは26年春、京都市東山区・祇園の弥栄会館を活用して新規ホテルを開業する。新規開業は1996年の大阪以来30年ぶり。同社にとって4軒目となるホテルで、定保英弥代表取締役社長はかねてから京都進出が悲願としていた。

 国の登録有形文化財で京都市の歴史的風致形成建造物にも指定されている弥栄会館は、京都五花街の1つである祇園甲部に位置し、祇園甲部歌舞練場敷地内にある。ただ近年、老朽化や耐震性の問題により劇場を含む大部分が使用されていない状況だった。祇園女子技芸学校を運営する八坂女紅場学園が所有する土地を帝国ホテルが借り上げ、本棟と北棟を建設する。歴史的・文化的価値のある弥栄会館を現代の需要に合わせたホテルとして再生する。

 地上7階、地下2階建てで、約60室の客室を配置。そのほか、レストランやバー、スパ、プール、フィットネスジムを備えるウェルネス施設を設置する予定。

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