ひろしま美術館、夜は劇場化 ナイトタイムエコノミー推進

2021.04.26 00:00

劇団員が作家に扮して作品を紹介

 ひろしま美術館は閉館後の美術館を貸し切り、モネやゴッホ、セザンヌなどに扮したキュレーターが来場者に向けて新しいアート体験を提供する「HIROSHIMA NIGHT MUSEUM」を開催している。広島県のナイトタイムエコノミー推進の一環。同館と広島県観光連盟、富裕層向け文化体験プランの企画・運営を行うエクスペリサスが連携した。

 地元広島の劇団員が西洋画家の作家に扮し、作者自身や友人の作品をストーリー仕立てで紹介する。監督で脚本家の一尾直樹氏が脚本を手掛け、同館の学芸員が監修した。双方向と演劇の要素を組み込んだ美術鑑賞が斬新だ。ひろしま美術館はフランス近代美術作品を多数所蔵しており、演劇の要素を加えたことで、参加者は印象派が活躍した19世紀後半にタイムスリップしたような没入感の下、美術を鑑賞する楽しみを創出した。

 今後の開催は5月8・15日、6月5・26日。18時30分開演、20時終了。1回定員20人。1ドリンク付きで5250円。

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