2021年4月19日 12:00 AM
印テックベンチャー日本法人のバーテイルジャパンは、IATA(国際航空運送協会)が推進する新流通規格(NDC)の旅行会社の利用環境を向上させるため、新たな機能を21年中に導入する計画だ。先ごろ開催した旅行業界向けNDCシンポジウムで示した。同社はNDCアグリゲーターで、旅行会社と航空会社を接続する「バーテイル・ダイレクト・コネクト(VDC)」を主力サービスとしている。
NDC は現在、IATA 公認代理店でしか扱えないが、非代理店の旅行会社や特定の運賃種別の手配をホールセーラーに依頼しているIATA 代理店に対し、VDC 上で予約・発券を依頼できる機能を開発済みで6月に日本語版を投入する。このほか、スマートフォンで予約できるアプリもリリース予定。
同社の試算によると、NDC で予約・発券や付帯サービスの販売が可能な航空会社の日本発座席数は全体の64%。上甲哲也代表取締役は「日本でNDCを介した流通はいずれ伸びていく。旅行業界にとってNDC の導入は一筋縄ではいかないが、一緒に解決していきたい」と意欲を示した。VDCで手配可能な日本発FIT旅客は全体の15.2%だが、21年末までに32.7%を目指す。
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