郵船クルーズ、5.2万トンの新造船建造へ ワーケーション環境を整備

2021.04.12 00:00

新造船の船内イメージ(アトリウムエントランス)

 郵船クルーズは「飛鳥Ⅱ」に次ぐ新たな客船を建造する。規模を日本籍船で最大の5万1950総トンとする一方、乗客定員は約740人と飛鳥Ⅱ(872人)の85%程度に絞り、よりラグジュアリーな空間を提供する。船名は未定。今後、船内のデザインや仕様を確定し、23年に独マイヤー・べルフト造船所で造船の実作業に入る。引き渡しは25年を予定している。

 乗客1人当たりのスペースは世界でもトップクラスとなる見通し。全客室にバルコニーを配し、展望露天風呂を設置する。最新IT設備によりワーケーションの環境を整え、ミドルエイジ層の獲得を図る。最新の感染症対策設備を施すほか、環境への負荷軽減のため、液化天然ガスに対応する。

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