カヤック、ホテル事業に参入 独立系囲い込み技術支援
2021.04.05 00:00
ブッキング・ホールディングス傘下のカヤックはホテル事業に参入した。スタートアップのライフハウスと提携し、「カヤックマイアミビーチ」を4月に開業する。ライフハウスコリンズパークとして運営されていた52室のブティックホテル。カヤックのモバイルアプリはこれまで航空券、ホテル、レンタカーの検索・予約に重点を置いていたが、宿泊客のアプリとして非接触チェックイン、旅程管理、客室清掃のリクエスト機能などを提供する。
カヤックのスティーブ・ハフナーCEOは、マイアミビーチは独立系ホテル向けのソフトウェア開発のデザインラボになるとしている。「独立系のブティックホテルは消費者にとって非常に魅力的であり、大手チェーンの技術力に追いつくためにわれわれの技術を導入する」と述べた。
現在、アプリの活用を支援するためのソフトウェアを開発中。クラウド型資産管理システム、ワイヤレスロックとアクセス制御、流通チャネル管理が含まれ、旅行検索データから価格設定分析もできるようにする。
17年設立のライフハウスはテクノロジー主導のライフスタイルホテル会社。ハフナーCEOは大手チェーンとの競合は避けたい一方で、ソフトウェアの試行や改良のため多様な物件を追加したい考え。「次はビジネスとレジャーが混在する場所にある大型ホテル。1つは米国外にあり、もう1つはホテル以外の宿泊施設」と述べている。
この記事は米フォーカスライト運営のニュースサイト「フォーカスワイヤー」を基にフォーカスライトの牛場春夫日本代表が執筆したものです。参考記事(英文)はこちら。
「Kayak opening hotel, developing hotel tech in partnership with Life House」
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