2021年3月22日 12:00 AM
国際的な往来の再開に向けて世界各地で進む健康証明アプリの実証実験が日本でも行われる見通しとなった。実施するのは、IATA(国際航空運送協会)のトラベルパスのほか、非営利組織コモンズプロジェクトと世界経済フォーラムが中心となって推進するコモンパスの2種類。日系大手航空2社の参加が予定されている。
IATAトラベルパスは、パスポート情報をアプリで読み取り、新型コロナウイルス検査結果やワクチン接種記録はデジタル証明書としてアプリ上で管理する。全世界で13の航空会社が実証実験への参画を表明しており、全日空(NH)が4月以降の開始を予定する。
コモンパスは昨年10月から海外で試験運用が開始されており、この3月には、東邦大学羽田空港第3ターミナルクリニックにおいて、医針盤が開発した検査結果確認のスマートフォン向けアプリ「ウィズウェルネス」とデータを連携させた。今後、連携対象の医療機関を順次拡大する。実証実験には NHと日本航空(JL)の参画が決まっており、NHは緊急事態宣言解除後の様子を見ながら早期に開始したい意向だ。
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