アジア大手OTAのトラベロカ、上場へ最終段階 米国も選択肢
2021.03.22 00:00
インドネシアを拠点とするOTAのトラベロカの上場計画が最終段階にある。最善の方法を検討中で、東南アジアとオーストラリアで足跡を残すためインドネシア証券取引所での上場も検討中だが、同社は「米国市場もますます興味深い」と述べている。「ウォール街は東南アジアを成長の可能性に満ちた地域と見ている。そこで上場すれば世界水準のテクノロジー企業と同じ立ち位置となり、グローバルで競争力を高め、東南アジアにより多くのリソースをもたらすことができる」(同社)
ヘンリー・ヘンドラワン社長は昨年10月、20年の業績予想はコロナ禍に見舞われながらも損益分岐点と見通し、2月にブルームバーグが行ったインタビューでは、フェリー・ウナルディCEOが「中核の旅行事業はすでに利益を上げている」と現状を語った。コロナ禍で上場を延期していたが、同社も市場も準備ができているとしている。
トラベロカは昨年7月に調達した2億5000万ドルを使って主要市場で統合型旅行サービスとライフスタイル事業を構築し、パートナー支援の金融サービスを拡大する計画だ。
この記事は米フォーカスライト運営のニュースサイト「フォーカスワイヤー」を基にフォーカスライトの牛場春夫日本代表が執筆したものです。参考記事(英文)はこちら。
「Traveloka mulls IPO avenue to take the Indonesian online giant to global markets」
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