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GoTo再開へ感染防止強化、旅のエチケット見直しへ

2021年2月1日 12:00 AM

1月20日に会見した蒲生長官

 観光庁の蒲生篤実長官は1月20日の定例会見で、GoToトラベル事業の再開に向けて「旅のエチケット」を見直す必要があるとの考えを示した。旅のエチケットは、交通機関や宿泊・観光施設など旅行関係の業界団体でつくる旅行連絡会が旅行者向けに作成し、感染防止の基本的事項や場面ごとの留意点を記し、普及と啓発に努めてきた。しかし、「エチケットという言葉が守らなくてもいい印象を与える面がある」などとして、感染防止策をより強く促す内容にしたい意向。

 GoTo事業の制度設計についても目下、見直しを行っている。6月末までの期間延長の決定に際し、需要回復が遅れている中小事業者や被災地に配慮した運用や、旅行の時期や場所を分散して混雑や密を低減させることとしていた。需要分散化では平日の割引率の上乗せが検討されているが、現時点で詳細は非開示とした。蒲生長官は、「(事業終了後に)一気に崖から落ちるリスクを避け、ソフトランディングできるようにしたい。業界全体の最適解は難しいが、メリットのあるような制度にしたい」と述べた。