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敦賀市、「人道の港」資料館を移築改装 観光や教育旅行の目玉に

2020年12月7日 12:00 AM

 大正から昭和初期にかけてポーランド孤児やユダヤ難民らが上陸した歴史を後世に伝える資料館「人道の港 敦賀ムゼウム」が11月3日、敦賀市金ケ崎町に移転し、改装オープンした。

 敦賀港は1920年代にポーランド孤児が上陸し、40年代には第2次世界大戦中に外交官の杉浦千畝氏が多くのユダヤ人に発給した「命のビザ」を携えて上陸した日本で唯一の港として知られる。今回、市が約12億円を投じて当時の建物を復元し、孤児や難民が上陸した歴史を資料や写真、パネル、画像などで紹介している。関係者から寄贈された孤児の日記、難民が残した時計など貴重な資料がそろう。

 当時のエピソードや現在も続く子孫らとの交流の様子を画像で紹介するほか、孤児や難民に関する映像が視聴できる映像ライブラリー、大型スクリーンを備えた研修室などもある。市は教育旅行の需要も見込んでいる。

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Endnotes:
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