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横浜ベイスターズ、観光で町おこし 一般参加者交えてコンテンツ発掘

2020年11月16日 12:00 AM

試合前のスタジアムツアーでは、バックネット裏から選手の練習を間近で見れるようにした

 横浜DeNAベイスターズは、新たな横浜観光を提案するプロジェクト「Next Ballpark Meeting #Tourism(ネクスト・ボールパーク・ミーティング・ツーリズム)」を推進している。試合観戦と観光を掛け合わせることで、本拠地とする町の新たな魅力の発見につなげ、より多くの人を呼び込む試み。一般人の意見も吸い上げ、観光プログラムの創出にも取り組んでいる。

 その一環として、試合日を丸ごと楽しむイベント「横浜DeNAベイスターズツアー」を10月29日と31日に開催した。実証実験の位置づけで、平日スタンダードプランと休日親子向けプランを用意。スタジアムツアーや選手の練習見学といったスタジアム内のコンテンツにスタジアム周辺の町観光を加えた。

 スタンダードプランでは、選手が実際に行っているウオーミングアップを横浜港発祥の地である象の鼻パークなどで実施したほか、歴史解説を交えた横浜公園の散策などを組み込んだ。2日間で計40人が参加し、「普段通っている道や公園に新しい発見が多かった」との声があったという。

 ツアー内容には、実施に先駆けて2度開催したワークショップの意見を取り入れた。横浜や旅行・観光が好きな人や観光業従事者、スポーツツーリズムに興味がある人などが参加し、新しい観光プログラムについて議論した。

 9月28日の第2回会議では、横浜で地域活性化プロジェクトを手掛けるNPO法人ハマのトウダイの岡部祥司共同代表が登壇。試合観戦前後で楽しめるツアープログラムの需要を指摘し、「ファンがつくる体験の可視化ができればいい」と助言した。

 球団は引き続き観光プログラムの開発に取り組む意向だ。