ハワイ旅行制限緩和で再開へ準備 ホノルル線増便、長期滞在客を想定

2020.11.09 00:00


 ハワイ州は11月6日、日本からの旅行の規制を緩和した。日本出発前の72時間以内に新型コロナウイルス感染症の検査を受け、入国時にハワイ州指定の陰性証明を提示すれば、到着後の14日間隔離を免除する。帰国時の14日間待機と公共交通機関の不使用は継続されるものの、観光旅行の再開に向けて前進した。ハワイ州観光局(HTJ)のミツエ・ヴァーレイ日本支局長は、「リピーターや親戚がいる人、留学生やその家族、ハワイでのビジネス従事者が動き始める」と期待を示す。

 これを受け、航空会社の路線再開・増便の動きが加速している。他社に先駆け10月に成田/ホノルル線の運航を週1便で再開したハワイアン航空(HA)は11月17日に週2便、12月19日に週4便に増便する。「引き続き必要不可欠な渡航目的がある人の利用が大半を占めると考えている」(HA)とするが、12月21日に関西/ホノルル線、同23日には羽田/ホノルル線を週3便で再開するなど、選択肢を広げる。

  日系は臨時便で対応する。日本航空(JL)は10月に続き11月も羽田から月2便、全日空(NH)は21年1月まで月2便の運航を決めている。

 再開へ準備を進めるのは、来年のツアーを販売する旅行会社。他の方面に先駆け、21年6月までのハワイのパッケージツアーを発売したANAセールスは、追加代金なしでグループごとの往復専用車による送迎プランを用意した。発熱などの症状があった場合は、可能な限り日本語通訳のいる病院を案内するなど万が一にも備える。

 また、年末年始について、HTJのヴァーレイ日本支局長は、「HAの増便やハワイ州指定医療機関の拡充予定、休暇長期化の可能性など、期待できる要素がある」と話している。

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