2020年10月5日 12:00 AM
ホテルにとって直販の課題の1つは、ブッキング・ドットコムやエクスペディアなど大手OTA(オンライン旅行会社)を通じて予約する海外客を直接獲得することにある。OTA を選ぶ理由は、強力なブランドへの信頼に加え、ホテルのウェブサイトより価格競争力があるからだ。しかし、OTA の魅力にはブランドと価格以上のものがある。文化の違いや消費習慣を考慮した使いやすさ、シンプルさなどだ。
OTA と競争できるようにするためには、顧客の言語を検出しウェブサイトを自動的に適応させることや、価格をユーザーの通貨で表示すること、クレジットカード以外の支払い方法を設けることなどが必要となる。
これに加え、すべての市場に同じ価格を提供している場合は、異なる国に異なる価格を提供することだ。市場ごとに価格を提供することで、グローバルのADR(平均客室単価)に悪影響を与えることなく、より多くの客を獲得できる。エクスペディアとアゴダはこの戦術を展開している。ホテルがウェブサイトで直販している市場と各OTA が販売している市場を分析し、価格設定ポリシーを設計すれば、直販を増やし、流通マージンを改善させることができるだろう。
※ミライのパブロ・デルガドCEOの寄稿
この記事は米フォーカスライト運営のニュースサイト「フォーカスワイヤー」を基にフォーカスライトの牛場春夫日本代表が執筆したものです。参考記事(英文)はこちら。
「10 tips for hoteliers to capture direct international sales as travel resumes」[1]
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