トルコ文化観光省、衛生管理体制を公開 日本含む50カ国大使が視察

2020.07.06 00:00

感染予防規定に準拠した環境の下、アスペンドス古代劇場で行われた特別公演

 トルコ文化観光省はセーフ・ツーリズム認証プログラムの開始に伴い、6月19〜20日にアンタルヤで各国の駐トルコ大使と報道陣を招き、プログラムに基づく旅行者への対応を実体験する場を設けた。会見したメフメット・ヌリ・エルソイ文化観光大臣は、「国際線の再開後、各国からお客さまを迎えるのを楽しみにしている」などと述べ、安心・安全な受け入れ体制を諸外国にアピールした。

 同プログラムは、陸・海・空の輸送機関や空港・港など移動関連施設、旅行中に利用する宿泊・飲食施設などの従業員と旅行者の健康を守るため、感染予防措置と規定を定め、準拠した事業者や施設を認定する。現地視察には、日本をはじめとする50カ国の大使が参加し、旅行者と同じ移動の工程に沿ってプログラムに基づく対応を実体験した。この一環として、アスペンドス古代劇場では、措置に準拠した環境の下、国立オペラ・バレエ団による特別公演が行われた。

 トルコ政府は7月1日から、外国人旅行者向けに新型コロナウイルス感染症などに備える健康保険パッケージも用意。航空会社や空港、旅行会社、オンラインなどで購入できるようにし、受け入れ体制を強化した。