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伝統神事の空気感を演出 飛騨古川まつり会館がリニューアル

2020年6月15日 12:00 AM

 岐阜県飛騨市にある「飛騨古川まつり会館」は6月1日、「息遣いが聴こえるまつり会館」をコンセプトにリニューアルオープンした。古川祭はユネスコ無形文化遺産に登録され、国の重要無形民俗文化財にも指定されている伝統神事。毎年4月19・20日にしか見ることのできない古川祭の空気感をいつでも感じられるような展示装飾に生まれ変わった。

 館内は飛騨古川の町並みで象徴的な白壁土蔵街を再現。4Kシアターをはじめ、実際の屋台やからくり人形に代表される奉納芸の展示のほか、古川独自のもてなし「呼び引き」、見送りといった祭の文化を紹介するゾーンを設け、祭を通じて古川の魅力を感じてもらえる観光の拠点として整備した。からくり人形の操作や曲芸「とんぼ」に挑戦できるコーナーもある。

 屋台の背後に掲げる絵や書を指す見送りを紹介するゾーンでは、新元号「令和」を揮毫(きごう)した古川町出身の書家・茂住菁邨の作品も展示されている。