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20代前半女性、19年の出国率46% 4年連続で2桁成長

2020年4月13日 12:00 AM

 法務省によると、19年の日本人出国者の性・年齢・居住地別統計で20代前半女性が前年比13.2%増の132万5530人なり、4年連続で10%以上伸びたことがわかった。出国率は5.5ポイント増の45.8%と全体平均の16.2%を大幅に上回り、全セグメント中のトップを維持した。

 海外旅行市場における20代女性の好調は続いており、成長の牽引役となっている。全出国者(5.9%増・2008万669人)を男女別に見ると、女性が9.5%増の946万963人。男性(2.9%増・1061万9706人)に人数では及ばないが、増加率は4年連続で上回る。全体に占める割合は1.5ポイント増の47.1%となり、半数に迫る勢いだ。

 女性市場を5歳ごとに区切ったセグメント別では、65~69歳を除くすべての年齢層でプラス成長だった。なかでも20~24歳のほか、10~14歳(15.9%増)、5~9歳(14.1 %増)、25~29歳(14.5%増)の伸びが目立った。

 男性は10代前半が14.1%増の20万9520人と増加率トップだったが、20代前半も11.2%増の62万4711人と大きく伸びた。ただし、最大のボリュームゾーンである40代後半が1.1%増の128万4090人と微増で、続く50代前半も1.6%増の120万994人にとどまった。一方で、40代前半が1.9%減の112万3138人と減少し、60代後半は男女ともに前年を割り込んだ。

 都道府県別では、すべてでプラス成長となった。増加率トップは沖縄県(11.5%増・16万2266人)で、徳島県(10.0%増・5万5609人)、大阪(10.8%増・17万3734人)と続く。2桁増となったのは同1府2県のみ。最大の海外旅行人口をもつ東京都は5.7%増の425万8869人で28位だった。