新型肺炎で空・海の運休続々 来日ミッションの取りやめも

2020.02.06 16:34

 新型コロナウイルスの感染拡大による需要の減少に伴い、国際線の運航計画の見直しが相次いでいる。

 全日空(NH)はすでに運休している成田/武漢線に加え、2月10日以降、成田/北京、杭州、瀋陽、成都、広州線を順次運休する。いずれも3月28日まで。北京線は羽田からの1日2便のうち1便を運休。上海(浦東)線は成田からの3便のうち1便、羽田と関西からの2便のうち1便を運休する。関西線は青島と大連線に加え、17日からは香港線も運休対象に含めた。子会社のピーチ・アビエーション(MM)も羽田と関西からの上海線運休を決めた。

 日本航空(JL)は2月6日から、羽田と成田からの北京線各1便と、成田/上海(浦東)線1便を運休した。17日以降は、上海線の運休を成田で3便に拡大し、中部と関西も対象に加える。

 クルーズにも影響が及んでいる。乗客に感染者が出たプリンセス・クルーズは、横浜を2月4日と12日に出港するコースと、神戸を6日と14日に出港するコースを中止した。

 海外では、マカオでIR(統合型リゾート)を運営するメルコリゾーツ&エンターテインメントがすべての不要不急のビジネス旅行を当面の間延期すると発表。IR施設では、公衆衛生上の懸念の収束が明らかになるまで一部のイベントを延期する。

 このほか、ホテルや観光関連事業者の来日ミッションも延期が目立ち始めている。