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海外旅行2000万人達成で祝賀会 、官民連携の成果に喜び

2020年2月3日 12:00 AM

喜びの表情をみせる観光庁の田畑長官(左)とJATAの田川会長

 19年の日本人出国者が2000万人を突破したことを受け、観光庁とJATA(日本旅行業協会)は1月27日、都内で達成祝賀会を開き、約300人が節目を祝った。旅行・観光関連企業や大使館・観光局などの関係者が出席し、海外旅行市場の新たなステップへ気持ちを新たにした。

 田端浩長官は「11月がマイナスとなり、12月はどうかと非常に心配していたが、何とか乗り越えることができた」と述べた。海外旅行の振興が外交的にも重要であることや、人材育成の観点から若者の旅行振興の意義を語った。田端長官は観光庁発足前の旅行振興課長などを歴任し、長官就任後は海外旅行を担当する旅行振興参事官室を設置。こうした経緯を振り返り、「本当にうれしい」と語った。

 JATAの田川博己会長(JTB代表取締役会長)は、「官民で取り組んだワンチームで達成された結果」と評価。JATAが20年を交流新時代の幕開けと位置付けていることを紹介し、「イン・アウトで6000万人の高みを目指していきたい」と述べた。

 目下、新型コロナウイルスが各地で広がりをみせているが、田川会長は「SARS(重症急性呼吸器症候群)などを経験したが、常に乗り越えて前に進んできた。力を合わせて乗り切ろう」と協力を呼びかけた。