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途家、中国人富裕層の地方誘致へ自治体と連携

2019年12月23日 12:00 AM

李 CBO

 民宿・宿泊予約プラットフォーム中国大手の途家(トゥージア)は訪日中国人の地方誘致を進めている。16年に日本法人を設立して以降、市場拡大に取り組み、業務提携を結ぶ滋賀県大津市や新潟県魚沼市などと「東京や京都の次に訪れたい観光地」として魅力を訴求している。

 李珍●(女へんに尼)最高業務責任者(CBO)によると、訪日中国人のトレンドとして、「富裕層は何度も日本を訪れるリピーターが多く、新しい旅のスタイルを求めている。最近は地方で民泊を活用しており、週末も含めて滞在し、その土地の魅力をじっくり味わうスタイルが好まれている」という。魚沼市では星空ウオッチングや雪遊びなど、親子で楽しめる観光プログラムが人気だ。

 李CBOは「大津や魚沼は魅力的なデスティネーション。途家のビッグデータと連動したICT活用や独自のプロモーション手法で魅力を発信し、日本の地方に眠る観光資源の掘り起こしに貢献したい」としている。

 途家は、12月時点で登録施設が230万軒、登録ユーザーが1億8000万人に達している。