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ANAセールスがツアーブランド刷新、新サービス順次導入

2019年12月16日 12:00 AM

商品内容を発表する宮川社長(左)。ブランド周知に
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 ANAセールスは20年4月から、国内旅行ブランドのANAスカイホリデーと海外旅行ブランドのANAハローツアーを「ANAトラベラーズ」に統一する。会見した宮川純一郎代表取締役社長は、「これまでにない新たな旅の提案、新たなバリエーションの商品を展開していきたい」と説明。宿泊施設や現地観光素材の拡大に加え、地方自治体など業種の垣根を越えたサービスプロバイダーとの協力も強化し、多彩なニーズに対応する商品造成を目指す。

  ANAトラベラーズは、ANAグループの海外・国内ツアー商品や各種サービスを総称する旅のブランドとして昨年11月に立ち上げた。ツアーブランドと一本化するこの機を捉え、手ぶら旅行サービスやシェア旅など新たなサービスを順次導入し、増強を図る。

 手ぶら旅行サービスでは、スタイリストがコーディネートした服や靴をはじめ、一眼レフカメラや美容家電などを貸し出す。オンラインで事前に予約し、宿泊先で受け取りから返却までできるようにした。また、シェア旅では、旅行者の愛犬を預かったり、農業を手伝うなど、旅行者の手助けをする人に謝礼やANA旅行券を提供する。現状では、ペットの飼い主と預け先をつなぐドッグハギー、農作業希望者と繁忙期の農家をつなぐシェアグリ、体験予約サービスのタビカといったシェアリングエコノミー提携企業3社の協力を得ている。今後、提携先の拡大を目指す。

 また、全日空(NH)が国内募集型企画旅行に価格変動型運賃を適用するのに伴い、ダイナミックプライシング型旅行商品を20年3月末から旅行会社の店頭でも販売できる仕組みを構築する。NHの空席と連動させて、出発355日前から1日前まで予約できるようにする。