18年国際会議は過去最高の3433件、外国人参加者20万人超
2019.11.18 00:00
日本政府観光局(JNTO)によると、18年(1~ 12月)に国内で開催された国際会議件数は3433件となり、前年から3.6%(120件)増え過去最高を記録した。参加者数は6.6%増の183万9694人で、うち外国人は12.3%増の20万9597人と伸び率で上回った。外国人参加者は、初めて20万人を超えた16年の21万6022人に続く過去2番目の多さとなった。
対象は国際機関・団体・国家機関、国内団体が主催した参加者50人以上、日本を含む3カ国以上の会議。都市別の開催件数を見ると、東京23区の645件を筆頭に神戸市(419件)、京都市(348件)、福岡市(293件)、名古屋市(202件)と続く。上位5都市での開催件数が全体の過半数を占めており、増加分の約9割に相当。成長の牽引役になった。伸びは京都市が42件増と最大だった。このほか、東京23区37件、名古屋市19件、神戸市14件と伸びた。上位10都市の順位は変わらない。
京都の増加の要因として、大学との連携強化や支援の強化が挙げられる。京都文化交流コンベンションビューローによると、大学での開催が全体の約6割を占める211件に上った。また、前年と比較し、桜や紅葉の時期である4月と11月の開催が減少し、助成金を手厚くしたオフシーズンが増加。開催時期の平準化が進んだという。参加者の増加については、外国人参加者数50人以上で参加者総数300人以上の中・大型国際会議の件数が前年比33%増の464件と過去最高になったことが大きいと見ている。
政府は30年にアジア最大の国際会議開催国になることを目指している。JNTOは海外プロモーションや各都市との連携により、誘致促進の強化に取り組む意向だ。
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