OTAとメタサーチ、検索ツールとしてどちらが優勢か?

2019.08.12 18:59

 13年にトリバゴやトリップアドバイザーがホテルの価格比較を開始した当初、誰もその成長を予想せず、グーグルがホテル広告プログラムの「グーグル・ホテル・アド」で横断検索を開始した時でさえ、同じ考えがはびこっていた。ところが今日では、約4分の3の旅行者がメタサーチで旅行の検索を行っている。17年にはメタサーチが広告への投資を上回り、その後も急速に成長している。

 マーケティング企業のミライは14年からホテルのオンライン広告に関する調査を手掛け、広告タイプ型(グーグルやビング)とメタサーチ型(トリバゴ、トリップアドバイザー等のほか、グーグル・ホテル・アド含む)へのそれぞれの出稿量を比較している。結果は一目瞭然でメタサーチが優勢だ。

 ユーザーはグーグル・ホテル・アドと認識せずに検索しており、グーグルのシェアは75%に達した。内訳はグーグル・アドが32%、グーグル・ホテル・アドが43%。同社はコンセプトとブランドの統合を目的に先ごろグーグル・アドに名称を統一した。



この記事は米フォーカスライト運営のニュースサイト「フォーカスワイヤー」を基にフォーカスライトの牛場春夫日本代表が執筆したものです。参考記事(英文)はこちら。
「How metasearch became the most important marketing channel in travel」