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20代前半女性、出国率4割に上昇

2019年7月15日 5:32 PM

 法務省によると、18年日本人出国者の性・年齢・住所地別統計で、20代前半女性の出国者が前年比15.5%増の117万1455人となり、3年連続で10%以上伸びたことがわかった。出国率は5.1ポイント増の40.3%と全体平均の15.3%を大幅に上回り、全セグメント中のトップを維持した。海外旅行市場における20代女性の好調が続いており、成長の牽引役となっている。

 18年出国者(6.0%増・1895万4031人)を男女別に見ると、女性が8.8%増の863万8602人。 男 性(3.7 % 増・1031万5429人)に人数では及ばないが、増加率は5.1ポイント上回る。全体に占める割合は1.2ポイント増の45.6%となり、その差を縮めた。

 女性市場を5歳ごとに区切ったセグメント別では、すべての年齢層でプラス成長だった。なかでも20~24歳をはじめ、15~19歳(14.9%増)、70歳以上(13.3%増)が2桁増と伸びが目立った。70歳以上は、人口の多い団塊世代の同セグメントへの移行の影響とみられるが、増加率は2.9ポイント減と落ち着きが見られる。一方で、65~69歳は0.2%増と最も成長が鈍かった。

 男性は70歳以上が11.4%増の59万8793人と増加率トップだが、20代前半も10.3%増と大きく伸びた。ただし、最大のボリュームゾーンである40代後半が2.7%増の126万9893人にとどまり、続く40代前半も0.1%増の114万4380人とほぼ横ばいだった。

 
 都道府県別では、すべてでプラス成長。なかでも九州地方が好調で、長崎県を
除く6県で2桁増となった。増加率トップは佐賀県(14.5%増・6万7003人)で、沖縄県(14.0%増・14万5535人)、福岡県(13.6%増・67万4306人)と続く。東京都は6.4%増の402万8971人で23位だった。