Travel Journal Online

グーグルの旅行アプリ閉鎖が意味するものとは?

2019年7月1日 6:39 PM

 グーグルは8月、旅行アプリの「グーグルトリップス」を閉鎖する。単独のアプリから、グーグル全般にわたって旅行計画を担う統合パートへと進化させることが目的。これにより旅行者は、すでに旅行情報の提供の場となっているグーグルサーチとマップで、より簡単に旅行を計画できるようになるとしている。

 グーグルトリップスはiOSとアンドロイドのスマートフォンユーザーが利用できるアプリ。Gメールとグーグルカレンダーの航空便やホテルの予約情報をまとめるなど、ウェブとユーザー双方のコンテンツを1つのサービスにまとめ、目的地情報と旅行予約一覧を提供してきた。ユーザーをグーグルのエコシステム内にとどめる狙いがあるとみられていた。

 新たに、検索から旅行商品の購入、旅程管理、情報取得のすべてを扱うウェブベースのプラットフォーム(Google.com/travel)にユーザーを誘導する。スマートフォンに限定せずに予約データを収集できる利点もある。トリップスの機能はグーグルサーチとグーグルマップでも利用可能。

 プラットフォームは、旅行の詳細、目的地のコンテンツ、航空便検索、ホテル検索、パッケージツアー検索を網羅する。しかし、レンタカーや配車サービスなどの地上輸送検索、クルーズ、現地発着ツアー・アクティビティーはまだ含まれていない。



この記事は米フォーカスライト運営のニュースサイト「フォーカスワイヤー」を基にフォーカスライトの牛場春夫日本代表が執筆したものです。参考記事(英文)はこちら。
「Google shuts Trips app, everything migrates to broader Google Travel platform」[1]

Endnotes:
  1. 「Google shuts Trips app, everything migrates to broader Google Travel platform」: https://www.phocuswire.com/Google-closes-Trips-app