カンタス航空が新予約チャネル、旅行会社向けにNDC活用
2019.03.04 19:50
カンタス航空(QF)は、IATA(国際航空運送協会)の新流通規格(NDC)に準じた旅行会社向けの予約チャネルとして、「カンタス・チャネル」を8月から導入する。すでに豪フライトセンターや米カールソン・ワゴンリー・トラベル、エクスペディア・グループなどが登録済み。既存の第三者チャネルにはなかった幅広いコンテンツにアクセスすることが可能になる。
昨年5月、QFはNDC利用の「カンタス・ディストリビューション・プラットフォーム(QDP)」を立ち上げた。このプラットフォームからコンテンツを抽出し、カンタス・チャネル経由で自社サイトと同じコンテンツを旅行会社に流通させる仕組み。フェアロジックスが開発した。
QFは最も良い結果を得るためには協業が必要だとしているが、NDCを経由しない予約には手数料を課すことを計画している模様。手数料を初めて導入したのはルフトハンザ・ドイツ航空(LH)で、エールフランス(AF)、KLMオランダ航空(KL)、ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)が追随した。LHはNDC以外のチャネルに対して一部運賃の表示を中止したほか、NDCチャネルにはインセンティブを設けている。
QFはアマデウス、セーバー、トラベルポートの各GDSと提携し、旅行会社向けのチャネルをグローバルに展開する。ただ、NDCベースの単純予約がすでに開発されているが、旅行会社側のサービスやワークフローとの整合が依然として課題となっている。
この記事は米フォーカスライト運営のニュースサイト「フォーカスワイヤー」を基にフォーカスライトの牛場春夫日本代表が執筆したものです。参考記事(英文)はこちら。
「Qantas unveils NDC-led booking channel for agents, hints at fees down the road」
カテゴリ#海外旅行#新着記事
-
?>
-
HIS、通期純利益60億円の予想 第1四半期の好調受け上方修正
?>
-
デルタ航空、海外旅行未経験者の開拓強化 供給量増強で体制充実
?>
-
リッツ・カールトン・ワイキキ、大規模改装で魅力アップへ 日本人客が順調回復
?>
-
戦略修正で旅行成約率20%に 海外旅行の「こころから」 行き場のない消費者に対応
?>
-
サウジアラビアの観光客急増 外国人1.6倍 投資さらに加速
?>
-
ベトナム航空、地方路線拡大へ県と連携加速 鹿児島に続き島根と
?>
-
上海市が事業者間取引サイト 苦情増加で安心担保へ アビアレップスと開発・運営
?>
-
エクスペディア、海外旅行の回復促進へ大々的訴求 マルチチャネルで背中押す
キーワード#IATA#新着記事
キーワード#NDC#新着記事
キーワード#牛場春夫#新着記事
週刊トラベルジャーナル最新号
アクセスランキング
Ranking
-
リッツ・カールトン・ワイキキ、大規模改装で魅力アップへ 日本人客が順調回復
-
上越市、市民と訪日客のコミュニケーション支援 アプリで実証実験
-
<PR>沖縄の修学旅行の新たな素材発見 探究学習やSDGsプログラム体験で
-
自家用車での客送迎、規制を大幅緩和 立ち寄り先など拡大 ガイド業務でも解禁
-
DAOってなんだ? 分散型自律組織が変える地域づくり
-
『トルコ現代史』 存在感増す背景に帝国600年の貫禄
-
2月の平均客室利用率80% ANHA調査 インバウンド好調で東京90%
-
生徒がつくる教育旅行で日本を変革 「地域みらい旅」全国展開へ 東大阪市を皮切りに
-
東海初、ホテルに無人決済売店 省人化で人手不足に対応 早朝・深夜営業可能に
-
京都観光産業、業況改善も従事者は待遇への満足度低く 市調査 人件費は増加